ポエム、のようなモノ

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書いた本人もこりゃサムイぞと思わないでもないポエムを数編ほど。
できましたら、読んだ後も怒らないでいただけたら……。

某所の人工無脳に覚えさせたポエムも混じっています。
記憶をたよりに復元したので、実際にそこに書いたものとはちょっと違っているはず。

Index

薔薇
呪い
朝の風景
電波源は電波星
黄昏地帯

―――


薔薇

花言葉が愛って聞いたから
ひなげしでもなくガーベラでもなく
薔薇の花を使って恋占い

逢える、逢えない
好き、きらい

だけど悲しいことに最後の一枚が
「きらい」のつぶやきと同時に手に触れた

これは、私への罰
花を殺してしまったことへの

やっぱり――
薔薇をバラバラにしてはいけません

[Rose]

―――

呪い

人形たちは真夜中になると
「にんぎょう」から「ひとがた」にその名を変える
夜の静寂を縫い、おのおのの属性を帯び

毬をつく市松人形
校庭を走り回るビスクドール
網タイツで STEP を踏む三本足のバービー

哀れなのは神社の木に打ちつけられし藁人形
五寸釘よりも込められた恨みと念こそが
彼の体を重くし動作を緩慢にする

そして仲間の人形たちがあびせる
無邪気で残酷な哄笑

――のろいの、藁人形さんったら

―――

。 ◯ ◯ ◯ 。

朝の風景

焼きたてのパンにどこぞの牧場製のバターを添えて
有機野菜をたっぷりつかったサラダにスープと
ふっくらしたスクランブルエッグかマッシュルーム入りオムレツ
そうそうベランダのプランターから摘んできたばかりの香草も

日の出から数時間しか経っていない生まれたての陽の光が
厚手の硝子のコップにいったん捕まってから
テーブルクロスの上に射してきていたよね

たぶん君には君の理想の朝があって
問題は僕がその風景の一部になりきれなかったということで
今でも申し訳なく思っているのだけれど

本当にごめんね……だけど……

僕は味噌汁が欲しかったんだ朝は
アサリ入りのあっさり味のを

―――

電波源は電波星

テンパっている僕に電波は伝播しデンバーのおでんはデリバティブで屋号は伝八
三鷹駅で見たのは三田君みたいだけど神頼みを妄りに話すのも淫らみたいな気がするし
知ってるだろアンドロイドはピンクのロイド眼鏡をかけた狂気日食なんだぜ

―――

黄昏地帯

つるべ落としに 陽は暮れて
辻に立ちながら 誰そ彼ぞと見つめる
人の輪郭がどんどん あいまいになっていくから

やりかたさえ間違えなければ 何処にだって行ける
何億光年の距離と 無限の時と 次元の断層を越えて
君ノ身体ハ 然ルベキ場所/時代/世界デ 再構成サレル

誰にだって逢えるさ
今は亡き愛しい人 古の詩人 宇宙船の乗員 人魚に妖精
狼男の傍らの黒衣の怪人は 美しい悪魔だから気をつけて

ところで君は ―― そうか
妖怪に用かい ぼちぼち墓地に行こうか

―――


使用画像は、次のサイトからいただきました:

[ICON BAZAAR] | [anyway] | Realm Graphics


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